AMD(Advanced Micro Devices)企業分析ログ|AIデータセンターの「第2極」は何で稼いでいるか

米国株

本記事は特定銘柄の売買を推奨するものではありません。企業を調べ・整理し・記録する探索ログです。

📍 この企業はAIデータセンター銘柄マップの「演算」レイヤーに位置していますAIデータセンター関連株マップ


サマリー

項目内容
会社名Advanced Micro Devices, Inc.
ティッカーAMD
上場市場NASDAQ
業種半導体(CPU・GPU・FPGA)
株価(調査時点)約$512(2026-06-17)
時価総額約$8,456億(約8,456B)
PER(GAAP)約193倍
PER(non-GAAP)約123倍
EPS(GAAP・2025通期)$2.65

AMDはCPU、GPU、FPGA(回路を書き換えられる半導体)を設計するファブレス半導体企業。自社で工場を持たず、設計に集中して製造はTSMCなどに委託するモデルをとっている。AIデータセンターでは、サーバー用CPUの「EPYC」とAI計算用GPUの「Instinct」を組み合わせ、NVIDIAに次ぐ第2の供給元として存在感を高めている。

2025年通期の売上高は346.39億ドル。そのうちData Center(データセンター向け)セグメントが166.35億ドルで全体の約48%を占め、2026年Q1にはさらに56%まで拡大した。PC・ゲーム機向けの会社から、AIデータセンター向けの会社へと主役が入れ替わりつつある。

出典:株価はInvestors.com報道(2026-06-17終値)、業績はAMD FY2025決算リリース、バリュエーションは株価$512.48と公式財務から計算。


なぜ調べたか

NVIDIAの企業分析ログを書いたとき、競合として何度もAMDの名前が出てきた。NVIDIAが圧倒的なシェアを持つAI GPU市場で、「第2の選択肢」としてAMDがどの程度の売上・利益を出しているのか、公式の数字で確認する必要があると感じた。

また、カスタムASIC解説記事で書いたように、クラウド各社が自前のAI半導体を作り始めるなかで、AMDが「汎用GPU」と「サーバーCPU」の両方を持つ唯一の企業として、どこにポジションを取ろうとしているかを整理しておきたい。


基本情報

項目内容出典
設立1969年AMD公式
本社カリフォルニア州サンタクララAMD公式
CEOLisa Su(会長兼CEO)AMD公式
上場NASDAQ: AMD
ビジネスモデルファブレス(設計専業、製造はTSMC等に委託)AMD公式

事業構造

AMDが作っているもの

AMDの製品は、大きく5種類に分かれる。

部品AMDの製品名AIデータセンターでの役割
CPU(中央処理装置)EPYCサーバー全体の司令塔。OS、ネットワーク、データの前処理、推論の一部を担う
GPU(画像処理装置→AI計算)InstinctAIの学習・推論で大量の行列計算を並列処理する
DPU/NIC(通信処理チップ)Pensando、Pollaraネットワークやセキュリティの処理をCPUから引き受ける
FPGA(書き換え可能な半導体)Versal、Alveo通信インフラ、エッジAI(端末に近い場所でのAI処理)、特定処理の高速化
ソフトウェア基盤ROCmNVIDIAの「CUDA」に対抗するGPU向け開発環境

出典:AMD公式製品ページ

セグメント構成(報告区分)

AMDの決算報告は3つのセグメントに分かれている。

セグメント主な中身初心者向けの説明
Data CenterEPYC CPU、Instinct GPU、DPU、FPGAAIクラウド・サーバー向け。現在の成長の柱
Client and GamingRyzen CPU、Radeon GPU、ゲーム機向けSoCパソコンとゲーム機向け
Embedded組込みCPU、FPGA、Adaptive SoC産業機器、通信、車載、航空宇宙向け

出典:AMD Q1 2026決算リリース

2025年通期のセグメント別業績

セグメント売上高全社比率営業利益営業利益率
Data Center166.35億ドル約48%36.03億ドル約22%
Client and Gaming145.50億ドル約42%28.55億ドル約20%
Embedded34.54億ドル約10%12.43億ドル約36%
All Other(買収関連費用等)-40.07億ドル
合計346.39億ドル100%36.94億ドル約11%

出典:AMD FY2025決算リリース。All Otherには2022年のXilinx買収に伴う無形資産の償却費(非現金の会計コスト)や株式報酬が含まれる。これがGAAP営業利益率を約11%に押し下げている。

直近4四半期の推移

四半期売上高Data CenterClient and GamingEmbedded営業利益
2025 Q276.85億ドル32.40億ドル36.21億ドル8.24億ドル-1.34億ドル
2025 Q392.46億ドル43.41億ドル40.48億ドル8.57億ドル12.70億ドル
2025 Q4102.70億ドル53.80億ドル39.40億ドル9.50億ドル17.52億ドル
2026 Q1102.53億ドル57.75億ドル36.05億ドル8.73億ドル14.76億ドル

出典:AMD Q1 2026決算AMD FY2025/Q4決算AMD Q3 2025決算

注意:2025年Q2の営業赤字は、米国の対中輸出規制に関連してInstinct MI308の在庫評価損など約8億ドルを計上したことが主因。


サーバーCPU「EPYC」:Intelからシェアを奪っている

AIデータセンターで注目されるのはGPUだが、サーバーはGPUだけでは動かない。OS(基本ソフト)の管理、ネットワーク通信、データの前処理、ストレージへの読み書き、推論の実行管理など、GPUの「脇を固める」仕事はすべてCPUが担う。GPU 8枚のサーバーでもCPUは必要で、AIが普及するほどサーバーCPUの需要も増える。

AMDの「EPYC」は、長年Intelが支配してきたサーバー向けx86 CPU市場でシェアを拡大し続けている。

サーバーCPU市場シェアの推移

時期AMD台数シェアAMD売上シェア
2025年Q428.8%41.3%
2026年Q133.2%46.2%

出典:調査会社Mercury Research推計、Tom’s Hardware報道(2026年Q1)。AMD公式の数字ではなく、第三者の市場推計である点に注意。

台数シェアより売上シェアが大きいのは、AMDが高価格帯のサーバーCPU(EPYCの上位モデル)を多く出荷していることを示している。

EPYCの強み

現行のEPYC 9005(コードネーム:Turin)は、最大192コアで、メモリチャネル数やPCIe接続数でIntel Xeon 6と差別化している。AIサーバーでGPUを多数接続する際、CPUのI/O(入出力)能力が重要になるため、GPUサーバーのホストCPUとしてEPYCが選ばれるケースが増えている。

出典:AMD EPYC公式

ただし、AWSのGraviton、MicrosoftのCobalt、NVIDIAのGraceなど、Arm系アーキテクチャ(x86とは異なる設計思想のCPU)のサーバーCPUも台頭しており、EPYCの市場が一方的に拡大し続ける保証はない。


AI GPU「Instinct」:NVIDIAの代替ではなく「第2の選択肢」

主要製品の比較

製品世代HBM容量メモリ帯域AI演算性能消費電力
MI300XCDNA 3192GB HBM3約5.3TB/秒BF16 1.3PFLOPS750W
MI325XCDNA 3256GB HBM3E約6TB/秒BF16 1.3PFLOPS1,000W
MI355XCDNA 4288GB HBM3E8TB/秒BF16 2.5PFLOPS1,400W
MI450/MI455X次世代HBM4世代未確定未確定未確定

出典:MI300X公式MI325X公式MI355X公式。MI450/MI455Xは2026年6月時点でロードマップ段階、最終仕様は未確定。

用語の補足:HBM(High Bandwidth Memory)はGPUのすぐ横に積み重ねて実装する超広帯域メモリで、AI計算で大量のデータを高速に読み書きするために不可欠。HBM3→HBM3Eと世代が進むほど容量と速度が上がる。PFLOPS(ペタフロップス)は1秒間に1,000兆回の浮動小数点演算ができる性能の単位。BF16(bfloat16)はAI学習・推論でよく使われる16ビットの数値形式。

NVIDIAとの違い

比較軸NVIDIA(H100/H200/B200)AMD(MI300X/MI325X/MI355X)
強みCUDA(開発環境)の圧倒的な普及、NVLink(GPU間の高速通信)、供給規模HBMの大容量、価格交渉力、NVIDIA一社依存を避けたい顧客の受け皿
弱み高価格、供給不足が起きやすいCUDAと互換性がなく移行コストがかかる、実運用事例がまだ少ない
顧客の使い方AI学習・推論の主力NVIDIAに加えた第2の供給元、大容量メモリが必要な用途

AMDのInstinctを「NVIDIAの代わり」と見るのは危険。NVIDIAのCUDAは10年以上かけて築いた開発者エコシステムで、すぐに置き換わるものではない。AMDの投資論点は、「NVIDIAに勝つ」ことではなく、「AIインフラ投資が大きくなりすぎた結果、顧客が第2の供給元と価格交渉力を求めるようになった」ことにある。

主な採用事例

顧客内容
OpenAIAMDを優先パートナーとし、6GW規模のAMD GPU展開を発表。最初の1GWはMI450で2026年後半開始予定
Meta最大6GWのInstinct GPU展開計画。最初の1GWはカスタムMI450ベースGPU
OracleOCIがAMD Heliosラック設計のAIスーパークラスターを提供予定。50,000 GPU初期展開
Microsoft AzureEPYC搭載インスタンスおよびInstinct採用
AWS第5世代EPYC搭載インスタンスを提供

出典:AMD Q1 2026決算リリースAMD Q1 2026 10-QAMD Q3 2025決算リリース

OpenAIとMetaの案件には注意点がある。AMDは両社に対して条件達成型のワラント(株式引受権)を各1.6億株、行使価格0.01ドルで発行している(10-Qで開示)。一定の購入条件を満たすと株式に転換され、既存株主の持分が薄まる可能性がある。


ROCm:CUDAの壁は超えられるか

ROCmは、AMD GPU上でAI・HPC(高性能計算)のプログラムを動かすためのオープンソースのソフトウェア基盤。NVIDIAのCUDAに相当するもので、PyTorch、TensorFlow、JAXなどの主要AIフレームワーク(学習・推論を実行するソフトウェア)に対応している。

観点状況
強みオープンソース、主要AIフレームワーク対応、vLLM・SGLangなどの推論フレームワーク対応が拡大中
弱みCUDAの方が圧倒的にユーザー・ライブラリ・運用ノウハウが多い
投資家としての見方ROCmが改善しなければAMDのGPUは売れない。ハードだけでは勝てない

出典:ROCm公式ドキュメント


DPU・FPGA:GPUだけの会社ではない

DPU/NIC(Pensando由来)

AMDは2022年にPensandoを買収し、DPU(Data Processing Unit:ネットワークやセキュリティの処理を専門に行うチップ)を手に入れた。AIデータセンターでは、GPU間の高速通信、ストレージアクセス、セキュリティ、マルチテナント管理(複数の顧客が同じサーバーを共用する仕組み)が重要で、これらの処理をCPUから切り離すDPUの需要が増えている。

NVIDIAはBlueFieldという同等製品を持ち、GPU・ネットワーク・ソフトウェアを一体で提供する戦略が強い。AMDがPensandoやPollara(AI向けネットワークチップ)でどこまで対抗できるかが長期的な論点になる。

FPGA/Adaptive SoC(Xilinx由来)

2022年にXilinx(ザイリンクス)を約500億ドルで買収し、FPGA(Field Programmable Gate Array:製造後も回路を書き換えられる半導体)事業を取得した。通信インフラ、産業機器、車載、エッジAI向けで、Embeddedセグメントの収益の柱。

Embeddedセグメントは2025年通期で売上34.54億ドル・営業利益率約36%と、利益率は3セグメント中で最も高い。一方で売上は前年比-3%と、産業・通信分野の在庫調整の影響を受けやすい。

出典:AMD FY2025決算リリース


財務分析

5年業績推移

年度売上高営業利益純利益希薄化EPS粗利率
2021164.34億ドル36.48億ドル31.62億ドル$2.57約48%
2022236.01億ドル12.64億ドル13.20億ドル$0.84約45%
2023226.80億ドル4.01億ドル8.54億ドル$0.53約46%
2024257.85億ドル19.00億ドル16.41億ドル$1.00約49%
2025346.39億ドル36.94億ドル43.35億ドル$2.65約50%

出典:AMD FY2025決算リリース、過年度は10-Kより。

2022〜2023年の営業利益急減は、Xilinx買収に伴う無形資産償却費が加わったことと、PC・ゲーム市場の在庫調整が重なったため。2024年以降はAIデータセンター需要で回復し、2025年は過去最高の売上と利益を記録した。

2026年Q1の業績

項目金額
売上高102.53億ドル
GAAP粗利率53%
営業利益14.76億ドル
純利益13.83億ドル
希薄化EPS$0.84

出典:AMD Q1 2026決算リリース

2026年Q2のガイダンス(会社側の業績見通し)は売上高112億ドル±3億ドル、non-GAAP粗利率(一時費用を除いた粗利率)約56%。

キャッシュフロー

期間営業CF設備投資FCF(フリーキャッシュフロー)FCFマージン
2024年通期30.41億ドル6.36億ドル24.05億ドル約9%
2025年通期64.93億ドル9.74億ドル55.19億ドル約16%
2026年Q129.55億ドル3.89億ドル25.66億ドル25%

FCF(Free Cash Flow)は、本業で稼いだ現金から設備投資を引いた「自由に使えるお金」。AMDはファブレスなので工場への巨額投資はないが、AIが拡大するにつれてウェハ(半導体の材料となるシリコンの円盤)確保やパッケージング費用が増え、運転資金の負担は大きくなりつつある。

出典:AMD FY2025決算リリースAMD Q1 2026決算リリース

バランスシート(2026年Q1末)

項目金額
現金・短期投資合計123.47億ドル
棚卸資産80.45億ドル
のれん(Goodwill)253.44億ドル
買収関連無形資産161.54億ドル
総資産796.42億ドル
有利子負債32.24億ドル
株主資本644.62億ドル

出典:AMD Q1 2026決算リリース

のれんと買収関連無形資産が合計約415億ドルと総資産の半分以上を占める。これはXilinx買収の名残で、毎期の償却費がGAAP利益を押し下げる要因。AMDをNVIDIAとPERで比較する際は、GAAP(会計基準通りの利益)とnon-GAAP(買収関連費用を除いた利益)のどちらで見るかで倍率が大きく変わる点に注意。

株主還元

配当は支払っていない。株主還元は自社株買いのみ。2026年Q1に2.21億ドルの自社株買いを実施し、残りの買戻し枠は92億ドル。

出典:AMD Q1 2026 10-Q


バリュエーション

以下は2026年6月17日の株価$512.48と公式財務データから計算した概算値。株価が動けば倍率は大きく変わる。

指標概算値計算の前提
時価総額約8,456億ドル株価$512.48 × 希薄化株式数16.50億株
PER(GAAP)約193倍株価 ÷ 2025年GAAP EPS $2.65
PER(non-GAAP)約123倍株価 ÷ 2025年non-GAAP EPS $4.17
PBR(株価純資産倍率)約13.1倍時価総額 ÷ 株主資本644.62億ドル
PSR(株価売上高倍率)約24.4倍時価総額 ÷ 2025年売上346.39億ドル

出典:株価はInvestors.com報道、財務はAMD FY2025決算リリースAMD Q1 2026決算リリース。AMDは2026年6月中旬に一時時価総額9,000億ドル近辺と報じられている(MarketWatch報道)。


競合比較

企業ポジション投資家としての見方
NVIDIAAI GPU市場の圧倒的首位。CUDAエコシステムが参入障壁AMDの主戦場の相手。「追い抜く」ではなく「併存」がシナリオ
Intelx86サーバーCPUの既存王者。AIアクセラレーターのGaudiは存在感が限定的EPYCとのCPU市場争いが直接的
BroadcomカスタムASIC(Google TPU等の設計支援)、ネットワークAMDのGPUと競合するよりも、ASIC vs GPUの構図
Marvellカスタムシリコン、光DSP、データセンター接続チップAMDと直接は競合しにくいが、AI半導体の多極化の一角

AMDをNVIDIAと単純にPERで比較するのは難しい。NVIDIAの方が利益水準が桁違いに高く、PERの分母が大きく異なるため。AMDの評価は「NVIDIAを追い抜くか」ではなく、「Data Centerセグメントの成長がどこまで続くか」に焦点を当てた方が見通しやすい。


市場が注目している点

MI350/MI355Xの出荷開始

2026年後半にCDNA 4世代のMI355Xの量産出荷が始まる見通し。MI300X/MI325XからHBM容量・演算性能が大幅に向上し、NVIDIAのBlackwell世代にどこまで迫れるかが注目されている。

OpenAI・Metaとの大型契約

OpenAI向け6GW、Meta向け最大6GWの大型GPU展開計画は、AMDのInstinct事業にとって過去にない規模。ただしワラント(株式引受権)の条件達成型発行を伴うため、売上増と株式希薄化のバランスを見る必要がある。

Data Centerセグメントの成長持続性

2026年Q1のData Center売上57.75億ドル(前年同期比+57%)がどこまで加速するか。EPYC CPUの市場シェア拡大とInstinct GPUの採用拡大が両輪で進むかどうかが、AMDの企業価値の前提になっている。


リスク

リスク内容
CUDAエコシステムの壁NVIDIAのCUDAは10年以上の蓄積がある。ROCmへの移行には開発者の学習コストと検証コストがかかり、すぐには進まない
NVIDIAの世代競争NVIDIAがBlackwell→Rubinと世代を更新するたびに、AMDは追いつきを迫られる
Arm系サーバーCPUAWS Graviton、Microsoft Cobalt、NVIDIA Graceなどが、EPYCのx86市場を一部侵食する可能性
TSMC・HBM供給の制約AMDはファブレスのためTSMCの先端製造能力に依存。需要があっても製造枠を確保できなければ売上にならない
対中輸出規制2025年Q2にMI308関連で約8億ドルの損失を計上した前例。規制変更が在庫評価や販売計画に影響する
ワラント希薄化OpenAI・Meta向けワラント(各1.6億株、行使価格0.01ドル)が条件達成で転換されると、既存株主の持分が薄まる
Embedded低迷産業・通信・組込みの在庫調整が長引くと、Xilinx由来のEmbedded事業が回復しにくい
顧客集中AI GPU事業は少数の大口顧客(ハイパースケーラー)の発注計画に依存しやすい

日本株との接続

AMDのAIデータセンター向けCPU・GPUが増えると、日本企業にも波及する。ただし日本株への影響は「AMD単独」ではなく、NVIDIA、Broadcom、クラウド各社のカスタムASIC、TSMC、HBMメーカーを含むAIインフラ投資全体で見る必要がある。

分野日本企業の例つながり方
テスタ(検査装置)アドバンテスト(6857)GPU、CPU、HBM周辺チップの検査需要
IC基板イビデン(4062)高性能CPU・GPUのパッケージ基板
光通信フジクラ(5803)古河電工(5801)AIデータセンターの高速光配線
電源富士電機(6504)GPUサーバー、ラック電源、電力変換
冷却・水処理荏原(6361)栗田工業(6370)液冷システム、超純水供給
電子部品村田製作所(6981)太陽誘電(6976)MLCC(積層セラミックコンデンサ)、インダクタ

次に確認すべきこと

  • 2026年Q2決算(2026年7〜8月予定):ガイダンスの売上112億ドル±3億ドルを達成できるか。Data Centerセグメントの成長率を確認
  • MI355Xの出荷開始状況:2026年後半の量産出荷がスケジュール通りか
  • OpenAI・Meta向けGPU展開の進捗:1GW規模のMI450展開が実際に始まるか
  • EPYC市場シェア:Mercury Research推計の次回更新で、x86サーバーCPU市場でのAMDシェアが50%に近づくか
  • 対中輸出規制の変更:新たな規制対象製品の追加や、既存規制の緩和がないか

まとめ

AMDは、NVIDIAが圧倒するAI GPU市場で「第2の選択肢」としてのポジションを確立しつつある。Data Centerセグメントの売上は2025年通期で166.35億ドル、2026年Q1だけで57.75億ドルに達し、全社売上の過半数を占めるまでになった。EPYCのサーバーCPU市場シェア拡大とInstinctのAI GPU採用拡大が同時に進んでいる。

ただし、PER 193倍(GAAP)という水準は、「Data Center事業の高成長が続く」ことを強く織り込んでいる。NVIDIAのCUDAに対するROCmの弱さ、TSMC製造枠の制約、対中規制リスク、ワラント希薄化など、成長を阻むシナリオは複数ある。AMDを見るときの問いは「NVIDIAに勝てるか」ではなく、「AIインフラ投資の拡大が続く限り、第2極の需要は増え続けるか」である。


関連する企業分析ログ


参考情報

公式IR・決算

公式製品ページ

報道・調査会社


免責事項

本記事は企業分析および市場理解を目的とした情報整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。


コメント

タイトルとURLをコピーしました